【12.8 アッdisル句会(ギスギス上野吟行)】句一覧

1.8マン冬の帽子が似合いおり
2.落ちる葉の鬱陶しいと笑う群
3.枯蓮を賑わすビックバンドかな
4.仏壇屋のセール明るし冬の昼
5.着ぶくれてアメヤ横丁蟹を買う
6.冬うらら九八〇円のかばん
7.大仏も顔はめしたし冬うらら
8.午後の鴨くびをのばして段差あがる
9.考える人も裸や冬の空
10.足跡は動物園へ冬木道
11.冬の鳥池のむこうのドラム音
12.髪に触れたるは落ち葉をとるためや
13.八字眉の熊がしゃべるや聖夜劇
14.八対一と大書が残り年の内
15.冬晴れやスワンボートはのりばに戻る
16.噴水や外套の静かに動く
17.レノン忌の公園ぱらぱらとした拍手
18.大佛の顔のみ在りて冬の山
19.銀杏枯れてツタンカーメン眠りをり
20.試験管八時の方を指してをり
21.銀杏のような琵琶を弾く女
22.冬うらら群がるヒトを観察す
23.冬は鯨鯨に生えてゐる柱
24.小春日やピザのチーズの滑り落つ
25.
26.地を跳ねる鯨のうねり大きかり
27.八雲たつ出雲の道の雪便り
28.落ち葉しやくしやく腹八分目と嘘をつく
29.冬帽を取り囲みたる雀かな
30.手書きのスコアボードに冬の日差しかな
31.散紅葉門のひとつは地獄の門
32.絶滅せず蟹8種載る系統図
33.募金箱アフリカも東北も冬
34.
35.手を離れ八歩上った冬日かな
36.銀杏浴び女ただしくバンザイす
37.銅像の八の字髭や冬日
38.冬晴れや老夫婦を撮る若夫婦
39.拓本をとるごと石の凍てにけり
40.地へもぐる前でとどまる鯨かな
41.冬空のほかは概ね煉瓦色
42.冬日和ボートに考えなしに乗る
43.
44.冬晴れや羽ばたいてもなお後退す
45.不忍にコンドロイチンスワンなく
46.のぼーるの捕球の音や冬の空
47.葱汁を腹八分目まで食べるかな
48.地ビールが恋しからずや小春かな
49.おだやかに行き交う冬の影法師
50.野ぼーると云いし記憶や冬の空
51.枯蓮の池飲む鴨や八ツ当たり




【アッテスル上野吟行句会結果】
 一席 森14(16)
 二席 る10
 三席 凡9

 参加者:凡朧波子る黒科栗酒森墨友

 まとめ http://togetter.com/li/394796